FAQ
よくある質問

よくある質問
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- 総合診療科は、内科とはどう違うのでしょうか?
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総合内科は総合的な内科全般の問題を取り扱う診療科であるのに対して、総合診療は、総合内科の領域のみならず、その他の問題も含めて、人々の健康をトータルにマネジメントする領域である、という考えができると思います。
具体的には小児を含む全てのライフステージのケア、救急診療を含む治療などがあります。また、総合診療医は、多くの疾患に対する知識を身につけるだけではなく、患者・家族の生活課題を理解し、それを念頭に置いた解決策を提案できるソーシャルワーク的能力のほか、予防や健康増進のための町ぐるみの働きかけ方(地域ケア)まで含めた診療を行うことが可能です。 - 総合診療がカバーする範囲が広すぎて、将来自分が将来できるようになる気がしません。総合診療は、頭がいい人でないとできないのでしょうか?
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当講座では、3年間の体系的な専門研修プログラムで、しっかりした指導体制の下、さまざまな研修の場で経験を積むことで、総合診療医としての基礎的な能力をひととおり身につけることができます。研修中は当講座の上級医がメンターとなり、専攻医の先生の研修のサポートをいたします。
- 総合診療医は実際にどこまで患者さんの治療に関わっているのですか?
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「総合診療医=つなぎ役、仕分け役」というイメージを持たれている方が多いかもしれません。
それは、「診断のプロ」という側面だけをとらえており、大学病院など大きな病院の中でのイメージが強いのではないかと思います。実際には、中核病院、中小病院、診療所など様々な場所で活躍する総合診療医が多く、その場合には患者さんの治療に、主治医として継続的に関わっています。「common diseases」と言われるよくある疾患を中心に、急性期から慢性期、終末期まで、内臓疾患から軽度の外傷疾患まで、介護や福祉の問題まで、年齢に関わりなく、多くの疾患や健康問題に対応できる基本的臨床能力を備えています。長期間主治医として継続的に患者と関わることにやりがいを感じる人も多い分野です。 - 一つの専門領域でも大変なのに、全ての領域について常に最新知識を持ち続けることができるのでしょうか?
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確かに、全ての領域に関する知識をアップデートすることは大変です。しかしながら、日常診療において大多数の患者がいわゆる「common disease」の患者であり、「common disease」に関する知識がアップデートできていれば、そのほかの頻度が低い疾患や高度な専門治療が必要な疾患は、適切な診断や初期対応を知っておけば十分対応できますし、最近では電子データベースが発達してきているので、必要な情報を効率的に収集できる環境も充実してきています。何より大切なことは、患者1人1人の診療で生じた疑問を疎かにせずに、きちんと調べる習慣を身につけることです。その習慣ができていれば、診療を続けるなかで獲得できる知識もどんどん増えていくでしょう。