2月27日に第8回専攻医勉強会が開催されました。
今回は専攻医からの希望が強かった皮膚科分野とくに「ステロイド外用と薬疹の対応」について、別府医療センター皮膚科 山手 朋子 先生から御教授いただきました。
ステロイド外用については外用薬の種類だけでなく外用適用量、治療期間も御教授いただきました。特に適量指導(FTU)やプロアクティブ療法など具体的な数値を学ぶことができました。また、ステロイド外用だけでもまれに緑内障のリスクがあることも学び、実際に外来で処方時には注意が必要と学びました。
薬疹に関しては、被疑薬報告のある種類や期間・そして指定難病であるSjSやTENなど改めて学ぶことができました。主治医では、軽症レベルの薬疹が診たことがなく、皮膚科の先生方に対診する際も1か月までは薬歴をおっていなかったため、今後の臨床の場にも活用していく所存です。
皮膚症状が主訴の患者さんは、地域によっては皮膚科開業医が遠方であったり、入院病床のある病院でも皮膚科常勤医がおらず、内科・総合診療科が初療にあたる場合も多いため、講義後も専攻医からの質問が絶えませんでした。実際、筆者も講義翌日にアズノールや保湿剤を処方するにあたり、患者様やご家族にFTU単位で説明しながら塗布し、治療期間についても具体的にお伝えし大変好評でした。
末筆にはなりますが、お忙しい中スライド作成と御講義いただきました山手先生には心より御礼申し上げます、誠にありがとうございました。実臨床に即した分野であるがゆえに今後もお時間あればupdate御講義を拝聴できることを弊科スタッフ一同心より祈念しております。
文責 伊南